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牡丹
牡丹皮;『神農本草経』の中品に収載
[基源]
ボタン科のボタンの根皮を乾燥したもの
日本の奈良県産のものは皮部が厚く上品である。
[産地]
中国(山東、安ピ、江蘇、四川、等の各省)
日本(奈良、長野)
韓国
[薬理作用]
paeonoは試験管内で大腸菌、ブドウ球菌、連鎖球菌、枯草菌などの増殖を1500〜2000倍
の濃度で抑制する。牡丹皮の煎剤、paeonol及びpaeonolを除いた水煎剤をイヌに投与し
たところ凡血圧降下作用が認められた。
牡丹皮のエタノールエキスには抗アレルギー作用が認められ、paeonolには虫垂炎起炎
の化膿菌に対する抗菌作用、抗炎症作用、中枢抑制作用等が報告されている。
[薬効]
鎮静、鎮痛、駆お血薬として、頭痛、腹痛、婦人科疾患、月経不順、月経困難など、停
滞する血行障害のあるものに応用する。

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