◆田七人参とは・中国では明の時代,』[本草綱目]という古典に「山漆」,「不金換」という名称で収
載されています。中国南部地方では民間薬的に金そう,打撲,挫傷,等の血症に対し止
血,消炎,鎮痛,として用いられた様である。現在市場では”田三七”,”参三七”と
称している。
◆基源
ウコギ科のサンシチニンジンの根を乾燥したもの。雲南省東南部から広西省西南部の極
限された値域に分布していたもの。
中でも雲南省文山、西疇で中国全生産の85%を占めている。
◆成分・作用
田七人参の成分は鉄分,灰分(カルシウム他),タンパク質,脂肪,サポニン配糖体等を
含有す。
古典にも記載の通り止血作用に優れ,お血を除去作用も併せ持つと言える。
即ち田七人参末を用いた動物実験では冠状動脈中の血液量を増加させ心筋の酸素消耗量
を減少させることで,心臓の負担を軽減し、さらに血液中のリポイド量、コレステロー
ル量を減少させることが確認された。
本草綱目には[血を止め,血を散じ,痛を鎮める.金ソウ,シツ撲・杖ソウの出血の止まぬに
は,ロ爵みただらして塗りC或いは末にしてふればその血は直に止る.また,吐血,ジク
血,下血、血痢,崩中,経水不止,産後の悪血不下,〜〜の諸病にも効果ある.]と記
載される。
◆用途
@止血、消腫、鎮痛、消炎薬として、打ち身、捻挫、腫痛出血、吐血、鼻血、婦人の崩
漏、等諸出血症状に応用する。
A強心作用を期待して冠状動脈疾患、狭心症、心筋梗塞、高血圧、高コレステロール血
症等にも応用される。
B現代中国では慢性肝炎、急性肝炎等、肝疾患にも用いられている。
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