医薬分業Q&A (社)日本薬剤師会が配付しています「医薬分業をご理解いただくために」より 抜粋です。 医薬分業とはどういうことか、また何故医薬分業をするようになったのか、皆様に理解 していただくために、この「医薬分業Q&A」を作成いたしました。 医薬分業とは、病気になり医師の診察を受けた際に、病院・診療所で薬をもらう代わり に処方せんをもらう方式のことを言います。処方せんには薬の種類、使い方が書いてあ ります。その処方せんを持って街の保険薬局に参りますと、薬剤師が、書かれている薬 の量やのみ合わせ等をチェックの上、調剤します。皆様方には、処方せんと引換えに薬 が渡されます。 医療の高度化と共に機能分化が進み、現在の医療には様々な専門分野があり、それぞれ の専門家が努力し、協力し合うことでよりよい医療の提供が図られています。 この「医薬分業Q&A」をご一読いただき、医薬分業を更にご理解いただければ幸いで す。 Q1 『処方せん』って何ですか。 A あなたが病気にかかって、お医者さんに行きますと、まずあなたを診察します。 次に、必要ならいろいろな検査をします。その結果、治療上薬が必要となると、 使う薬を選び、その量を決め、使い方を決めます。これを記入したものが処方せ んです。処方せんを渡されたら保険薬局に持って行き、調剤してもらって下さい 。 Q2 お医者さんはどうして薬をくれないで、処方せんをくれるのですか。 A お医者さんは処方せんを出すことにより、薬の保管管理等の業務を薬剤師にまか すことができるため、診療業務に一層力をいれることができます。その分だけ患 者さんに手が回るようになり、あなたは充実した医療を受けられるようになりま す。 Q3 どこのお医者さんでも、処方せんは出してもらえますか。 A どこの病院、医院でももらえます。最近は処方せんを出すお医者さんがだんだん 増えてきています。昭和50年度の比べて平成 6年度では、全国の処方せん発行枚 数は16倍に増えています。 Q4 薬を扱う店なら、どこでも調剤してもらえますか。 A 薬局であればどこでも調剤します。しかし、薬を扱う店でも薬局でないところが ありますからご注意ください。店内に「調剤室」があり、厚生大臣の免許を受け た薬剤師がいるところが薬局です。 現在はほとんどが保険適用の処方せんですから、「保険薬局」、「保険調剤」、 「処方せん受付」などの表示の薬局であれば、どこでも調剤してもらえますので 、お好きな薬局にお持ちください。
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