★茵ちん蒿[いんちんこう] 神農本草経の上品に収載される. [起源]中国産;キク科カワラヨモギの幼苗を乾燥させたものを正品とする=綿茵ちん 日本産;キク科カワラヨモギの花穂または帯花枝葉を乾燥したもの 韓国産;キク科イワヨモギの茎葉を乾燥したもの [薬理作用]臨床面では茵ちん蒿及び主剤にした茵ちん蒿湯は伝染性肝炎及び黄疸の治 療に対して極めて有効であるとの報告が多数ある.また茵ちん蒿湯は胆汁分泌が正常で ない患者に対して, bilirubin量の分泌を増大し胆汁分泌を正常にする作用がある.こ の利胆作用は構成生薬である茵ちん蒿湯では僅に認められるが,大黄に僅少,山梔子に はなくこれらの生薬を配合することで初めて顕著な利胆作用を発現する. [用途]消炎利尿剤,利胆薬として黄疸,伝染性肝炎に用いられる.
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