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         * C型慢性肝炎とは? *
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<肝臓は巨大な化学工場>

 肝臓の働きとして、アルコールや食品添加物などを解毒する作用は良く知られ
ています。しかしそれ以上に重要な働きがあります。
 人間が食べた食物、たとえば肉類などは、人間の蛋白質とは構造が違い、その
ままでは栄養になりません。人間の蛋白質と同じものに作りかえる働きを肝臓が
しているのです。
 私達の主な食物として、糖質・脂肪・蛋白質があります。肝臓はそれらを分解
してエネルギー源として血液中に供給したり、皮下脂肪として貯える、といった
働きをする唯一の器官なのです。
 また各種蛋白質の合成や胆汁の産生、ビタミンや血液の貯蓄なども行い、いわ
ば一大化学工場といえます。

<肝臓の病気>

 肝臓は私達の身体になくてはならない重要な臓器です。そのため、少々の病気
では異常に気がつかないくらい頑丈にできています。このことが肝臓の病気に気
がつきにくいことの一因ともいえます。
 肝臓病の代表である肝炎でも急性肝炎の場合は食欲がない、だるい、疲れやす
いなど風邪のような症状が現われることが多いのですが、慢性肝炎の場合はこれ
らの症状は無いかあっても極めて軽い場合が殆どです。

<ウイルス性肝炎とその慢性化>

 肝炎とは読んで字のごとく肝臓が炎症をおこした状態です。肝臓の中に血液中
の白血球(多くはリンパ球という種類ですが)が入り込み、肝臓の細胞を攻撃す
るのです。日本では、ウイルスによる肝炎が70%以上を占めるとされています。
 ウイルスは遺伝子は持っていますが単独では増殖できず、かならず他の細胞の
中で増殖します。肝炎ウイルスはヒトの肝細胞の中で増殖しますが肝炎ウイルス
が存在することと肝炎を発症することは別の事です。
 肝炎の原因となるウイルスはAからEまでの5種類が確認されています。日本
ではA型、B型、C型の3種類が主なものです。A型肝炎は経口的に感染し、急
性肝炎をおこしますが、慢性化はしません。
 問題となるのは、B型肝炎とC型肝炎の二つです。これらは急性肝炎をおこし
て治ってしまう場合と、持続的に感染して慢性肝炎をおこす場合があります。慢
性肝炎の状態では肝機能に障害はでますが、死に至る病気ではありません。しか
し、一部の人では肝硬変、肝癌へと進行することがあるので注意深い経過観察や、
適切な治療が必要となるのです。

<C型慢性肝炎の実際>

 B型肝炎ウイルスはウイルス本体が発見されており、ワクチンも実用化されて
おり、予防法はほぼ確立されています。そのためウイルスを持った人(キャリア
ーと呼ばれる)の数も減少してきており、21世紀には日本ではほぼ制圧できる
のではないかとさえ言われています。
 これにたいしC型肝炎ウイルスは発見されてまだ日が浅く、しかも血液中のウ
イルス量が非常に少ないため、遺伝子は発見されているのですがウイルス本体は
まだ見つかっていません。そのため、感染防止のためのワクチンはできていない
のが現状です。
 日本では推定ですが人口の1〜2%がC型肝炎ウイルスを持っているとされ、
その実数は約150万人と言われています。

<C型肝炎ウイルスの感染経路>

 C型肝炎ウイルスはどのような経路で感染するのでしょうか。
 最も多く、感染全体の半分近くをしめるのは輸血による感染です。今まで問題
となっていた輸血後肝炎で慢性化するものの多くはC型肝炎ウイルスが原因と考
えられています。その他の感染経路としては、セックスによるもの、母から子へ
の感染、家庭内での感染などが考えられますが、その確率はかなり低いものだと
思われています(私の経験では夫婦間での感染は今までありませんでした)。
実際には感染経路がまったく解らないケースがかなりあるようです。
 ウイルスとしての感染力はB型肝炎などと比べるとかなり低いとされています。

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        * C型慢性肝炎の検査 *
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<C型慢性肝炎を発見するには>

 前にも述べましたように、慢性肝炎になってもはじめのうちは症状がでないこ
とがほとんどです。気がつかないうちに肝硬変まですすんでいたということも珍
しくありません。
 最近では職域検診や住民検診で肝機能検査が行われるようになりましたので、
偶然見つかる方も多いようです。また、過去に輸血を受けたことがある方は是非
血液検査を受けておかれることをお薦めします。そうでないかたも、一年に一度
は血液検査を受けられることが早期発見、早期治療につながると思います。

<C型慢性肝炎の検査とは?>

 肝細胞の破壊された度合を調べるのには、血液中のトランスアミナーゼ(GO
TやGPT)の値を用います。これらの数字はよく耳にしたり、目にすることが
多いと思います。一般に慢性肝炎の場合は値が100以上になる事が多いようです
が、それ以下でも活動性肝炎の場合もありますし、この数字だけを過大に評価し
たり一喜一憂したりするのはよくありません。
 慢性肝炎の確定診断、重症度判定には肝臓の組織を一部とってきて顕微鏡で見
る検査(肝生検)が必要となります。この検査はあとに述べるインターフェロン
治療の適応や治療効果を判断するのにも多くの情報を与えてくれます。
 C型肝炎ウイルスの存在を診断するには、ウイルスが感染したときに血液中に
出現する抗体(抗HCV抗体)を証明することが一般的です。現在では第2世代
と呼ばれる抗体検査法が開発され、ほぼC型肝炎ウイルスの抗体を診断すること
ができるようになっています。ただこれらの抗体検査は、あくまで免疫反応をみ
ているのであって、ウイルス自体を直接検出している訳ではありません。したが
って抗体を持っていてもウイルスの存在しない可能性もありますが、現時点では
抗体が陽性で慢性肝炎があればウイルスが感染しているとみて間違いないと思わ
れます。ウイルスの遺伝子を増幅して直接検査する方法も開発されていますが、
まだ一般的ではありません。

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       * C型慢性肝炎の治療 *
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<一般的治療>

 以前は肝臓の病気に対しては、安静と栄養ぐらいしか打つ手がないと言われて
いましたし、また効く薬もないとされてきました。その中でも様々な肝臓庇護薬、
漢方薬、グリチルリチン製剤などがある程度の効果が認められています。しかし、
ウイルス本体に作用する薬は残念ながらありませんでした。次に述べるインター
フェロンはウイルスに直接作用して肝炎を治療する薬として注目されています。
ただ、インターフェロンも万能ではありません。場合によっては従来の治療法を
選択したほうがよい場合もありますし、専門医による的確な診断と高度な判断が
必要となります。
 また、肝炎の原因がアルコールでないといって慢性肝炎の状態でお酒を飲んで
はいけません。どんな肝臓病でも、禁酒は治療の最低限の条件だと思ってくださ
い。

<インターフェロン療法>

 ウイルスに感染した細胞は、防御反応としてウイルスをやっつけようとします。
その防御作用を担うのがインターフェロンと呼ばれる物質で、いくつもの種類が
発見されています。その幾つかが臨床に応用され、その抗ウイルス効果に着目し
てB型慢性肝炎や、最近ではC型慢性肝炎の治療に用いられています。残念なが
らB型肝炎ではウイルスをなくすところまで行くケースは少ないのですが、血中
のウイルス量を減少させ、肝炎を沈静化するには一定の成果が認められました。
これに対し、C型肝炎ではウイルスを排除できるケースがかなりあるのです。特
に程度の軽い慢性肝炎では治癒の可能性が高いとされています。これはB型肝炎
に比べてC型肝炎の方がウイルス量が少ないことによるものだと考えられていま
す。
 このようにインターフェロンはC型慢性肝炎の治療にとって福音ともいえるも
のですが、一方では頭痛、発熱、脱毛、血球減少など様々な副作用も報告されて
います。またその使用量についても、個々のケースできめ細かい調節が必要とな
ります。そのためにも、インターフェロンを含めた慢性肝炎の治療については肝
臓専門医の診察と指導を一度は受けることが肝要だと思います。
 

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